
宮垣 俊一
マーシュ ブローカー ジャパン
貿易摩擦の激化、異常気象、規制の変更により、アジア地域のサプライチェーンは深刻な混乱に直面しています。こうしたサプライチェーンの可視性が不十分であることが、半導体企業にとって十分な構外利益損害補償(CBI:contingent business interruption)の確保をますます困難にしています。
CBI補償は商流上の取引先が物理的な損失や損害、破壊などにより、サプライヤー等その操業が停止した場合に、半導体メーカーが被る財務損失を補償するもので、アジアの半導体業界にとって、不可欠な保険です。また、補償範囲をサプライヤーのサプライヤー(間接的またはティア2のサプライヤー)へ拡大することも可能です。
しかし、企業内のサイロ構造やアプリケーション、サプライヤー、顧客間でサプライチェーン工程を可視化が難しい場合、十分なCBI保険の確保が困難になります。
同社はこれまで、サプライチェーンの事業中断リスクが頻発していることや、サプライチェーン網の可視性が限定的であるがゆえに、香港での財物保険・事業中断(PDBI)保険契約において、構外利益(CBI)補償の確保に苦慮していました。
なぜアジア地域でサプライチェーンのリスクマネジメントが困難になっているのか?
サプライチェーンの混乱が頻繁に発生する中、保険会社と規制当局は企業に対して、サプライチェーンへのリスクマネジメント対策を改善するように求めていますが、下記の課題が根強く残っています。
上記の課題は根強く残るものの、半導体業界は各種技術を駆使してサプライチェーンを効果的にマッピングし、的確にリスクを特定・定量化することが可能です。
マーシュのSentriskで複雑なサプライチェーンリスクをマッピングし、構外利益保険(CBI保険)の補償を充実させる
Sentriskは体系的な手法を用いて、サプライチェーンに内在するリスクを診断します。
下記の特長を活かして、保険会社向けにサプライチェーンへの可視性を高め、半導体メーカーが条件の良い保険契約を締結できるようにお手伝いをしています。
マーシュの効果的な取り組み
顧客が抱える課題を解決すべく、マーシュはSentriskを活用してサプライチェーンの現状を的確に診断し、主要な項目を横断して主なリスクを洗い出します。
Sentrisk活用の成果
Sentriskは企業のサプライチェーン網を包括的に分析することで、透明性を高めました。その後、洗い出したリスクの財務的影響を定量化し、推奨事項を提示しました。診断レポートを活用した結果、マーシュは企業の契約更改時にCBI保険の補償水準を50%改善することに成功しました。
マーシュは世界の主要な半導体企業の75%超、世界有数のクラウドサービス/データセンタープロバイダーの80%超に保険ソリューションを提供しています。包括的なリスクコンサルティングや仲介サービスに加えて、グローバルでの支援体制、保険金請求のサポートを背景に、半導体分野で業界屈指の専門性を有しており、頼れるパートナーとして高い信頼を獲得しています。
マーシュ ブローカー ジャパン