上図のシナリオ 1 では、PDBI保険の「カーブアウト」(切り離し)オプションを利用して、手配が困難なリスクを完全に除外して、パラメトリック保険で付保します。
シナリオ 2 では、免責額の「買戻し」オプションを利用して、リスクの一部をパラメトリック保険にて代替補償しています(例:1千万米ドル)。
シナリオ 3 では、物的損害のない事業中断や付保対象にできない資産などをオーダーメイドのパラメトリック保険を組成して付保することで、PDBI保険を補完しています。
パラメトリック保険はPDBI保険の補完商品として、異常気象リスクを広範に補償していますが、主な懸念点の1つがベーシスリスクです。
パラメトリック保険のベーシスリスクに対処する
パラメトリック保険の場合、災害などの度合いや事前に定義した支払い条件の計算式次第で、実損額が支払い額を上回る「ベーシスリスク」が主な懸念事項となります。なお、従来型の保険商品でも、支払額が事前に決定されておらず、比例条項や免責事項、サブリミット、免責額の設定に応じて調整される場合、ベーシスリスクが存在します。
経験豊富なリスクアドバイザーと連携し、パラメトリックのモデリングを活用することにより、さらに強固な保険設計が可能です。貴社が抱えるエクスポージャーの水準やそれに見合った保険料の期待水準に合わせてパラメトリック保険の補償額を事前に設定して、実損額に極力近づけることが可能です。
パラメトリック保険で貴社ビジネスのレジリエンスを高めるには
リスクマネジメント・保険仲介の世界的リーダーであるマーシュは、アジアをはじめ、世界中の企業に対して、強固なモデリングと設計戦略に裏打ちされたオーダーメイドのパラメトリック保険の手配により、異常気象で直接的な損害を被らなくても事業が中断してしまうリスクなどの軽減をお手伝いします。
マーシュのパラメトリック保険は、世界各地の保険会社とのネットワークにより、企業が巨額災害に関する引受キャパシティ面の制約や補償ギャップなどの課題を乗り越えられるように、代替的なリスク転嫁ソリューションを提供しています。
パラメトリック保険についてさらに詳しい情報についてはこちらからマーシュにご連絡ください。また、下記のセミナー動画はマーシュが過去にオーダーメイドのパラメトリック保険を設計・組成した事例(英語)です。ぜひご覧ください。