2022年はマーシュにとって、過去 2 番目に忙しい年となり、世界全体で 1,438 件の取引に関わる 2,200 件以上の保険に 593 億USDのトランザクション・リスク保険の限度額を設定し、総企業価値で 4,200 億USD以上に相当する金額を設定しました。これは 2021 年の水準を下回るものの、2020 年にマーシュが設定した 468 億米ドルの限度額を大幅に上回るものです。
世界のマクロ経済や地政学的な圧力は、2022年のアジアにおけるM&A活動全体に大きな影響を与えました。これらは北アジアで最も顕著で、主に日本と韓国の取引業者にとっては為替変動、中華圏のパンデミック対策、地域全体の金利上昇が起因となりました。
厳しい状況にもかかわらず、2022年の取引リスク保険は、東南アジアのM&A市場が引き続き安定していることや、インドの市場が堅調であることにより、回復力は維持されました。全体として、成約件数は 2021 年の記録的な水準と比較して 12%の微減にとどまり、総契約限度額は前年比 35.6%増となり、マーシュアジアの元受保険と超過保険の合計件数は 2021年の 197 件から 2022 年の 205 件へと増加しました。
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