
東京 2025年8月22日 | 保険仲介とリスクマネジメントの世界的なリーディングカンパニーであるマーシュ(NYSE: MMC)が発表したマーシュ・グローバル・インシュランス・インデックス日本語版によると、グローバルベースでの企業向け保険料率は、前四半期の3%の低下に続き、2025年4-6月期(第2四半期)は4%の低下となりました。保険会社間の競争の激化により、保険市場の引受キャパシティは拡大し、顧客にとってより有利な保険料率および補償オプションが提供されました。
米国の±0%を除き、すべての国や地域において総合的な保険料率は4%から11%の低下となりました。7年にわたって上昇を続けてきた保険料が、今期を含めて4 四半期連続の下落となり、これは2021年の第1四半期にグローバル市場で見られた同様の傾向です。
各地域の総合的な保険料率は前年同期比で低下しました。パシフィック地域で11%、英国は6%と大きく低下し、アジア、ラテンアメリカ・カリブ海地域(LAC)、インド、中東、アフリカ地域(IMEA)は5%、カナダと欧州は4%とそれぞれ低下しました。
その他のトレンド
本報告書について、マーシュでグローバル・プレイスメント統括責任者を務めるJohn Donnellyは、次のように述べています。
「意欲的な成長目標を掲げる保険会社間の競争が激化しており、保険料の低下傾向と補償範囲の拡大が進んでいます。このような状況の中で、米国の賠償責任保険の保険料率の上昇は顧客にとって懸念事項となっています。また、関税や国境紛争などの地政学的リスクにより、新たな課題や不確実性が生じている中、多くの魅力的な伝統的および代替的なリスクファイナンス手法へのアクセスが可能になっています。顧客が、リスクと引受意欲を再評価し、過去数年に獲得できた補償よりも、広い補償を獲得できる分野を特定していくためには、保険仲介会社との密な連携が必要です」
マーシュについて
マーシュはマーシュ・マクレナン(NYSE: MMC)の一員であり、世界有数の保険仲介およびリスクアドバイザーです。マーシュ・マクレナンは、リスク、戦略、人的資本の領域におけるグローバルリーダーであり、マーシュ、ガイ・カーペンター、マーサー、オリバー・ワイマンの4つのビジネスを通じて、世界130ヵ国にわたるクライアント企業にサービスを提供しています。マーシュ・マクレナンは、年間総収入240億米ドル超、総勢約90,000名以上のスタッフを擁し、未来への確かな視点を通じて、ビジネスを成功へと導くサポートをしています。詳細についてはmarsh.com、あるいはLinkedIn、X をご覧ください。