成長著しいアジア企業については、D&O保険(役員賠償責任保険)の保険料や更改料率が大幅に上昇しているとともに、補償内容が制限的である傾向があります。その背景には、アジア地域をはじめとするグローバル規模での人的リスク(雇用関連訴訟等)やM&Aリスク、経営破綻増、訴訟や損害賠償請求の増加があります。
自社が役員個人を相手取って提訴する事例も増加しています。これらの事例では、多くの場合、経営者が重大な事象や動向に関して適切に対応ができなかった結果として申し立てられるイベントドリブン(出来事先導)型の訴訟となります。サイバー攻撃や気候変動、不正行為疑惑に関するものなどもその一例です。
役員個人が和解金や争訟費用の大部分を自己負担しなければならない事例もあります。
企業の事業活動は、規制当局や投資家、株主、顧客、従業員など、あらゆる方面からの監視にさらされています。そこで、D&O保険(役員賠償責任保険)は、会社とその経営者のために、想定外の損害賠償請求や訴訟に対抗できる包括的かつ費用対効果の高い補償を提供することができます。
D&O保険は、貴社の経営者が法的責任を追及された場合に補償を提供することにより、貴社をも防御します。
下図では、貴社の事業ニーズに応じて選択が可能な補償項目を例示します。
リスクを正確に評価し、費用対効果の高い保険料率を実現しながら、充実した補償条件と保険保護とを確保するためには、各国地域事情と国際間取引の双方に関して、D&O保険に精通した信頼ある経験豊富なリスクアドバイザーとの連携が望ましいといえます。
マーシュは、顧客からの全幅の信頼のもと、年間1億米ドルを超える保険料のD&O保険(役員賠償責任保険)を手配しています。マーシュは、貴社のニーズにとって最適かつ費用対効果の高い補償条件を確保することで、貴社のD&O保険(役員賠償責任保険)が内包する過不足を評価し解決することに貢献します。