
東京 2025年3月3日 | 保険仲介とリスクマネジメントの世界的なリーディングカンパニーであるマーシュが発表したマーシュ・グローバル・インシュランス・インデックス日本語版によると、グローバルベースでの総合的な企業向け保険料率は前四半期の1%の低下に続き、2024年10-12月期(第4四半期)は2%の低下となり、7年間にわたって上昇を続けてきた保険料率が2期連続で低下しました。
これは2021年第1四半期に初めて見られた傾向と相似しており、背景には企業向け損害保険における保険会社間の競争の激化、賠償責任保険料率の引き上げの緩和、金融・プロフェッショナル分野の安定化傾向、サイバーリスクの保険料率引き下げ加速などが要因となり、総合的な企業向け保険料率の緩和傾向が継続しています。
地域別で見ると、パシフィック地域で8%の低下、英国は5%の低下、アジアは3%の低下、欧州は2%の低下、カナダも2%の低下と昨年同四半期と比較して低下が見られました。一方、ラテンアメリカ・カリブ海地域、およびインド、中東、アフリカ地域(IMEA)は1%上昇、米国は前四半期に3%上昇した後に今期は±0となりました。
その他のトレンド
本報告書について、マーシュのグローバル・プレースメント部門の統括責任者であるJohn Donnellyは、次のよう述べています。「財物保険、金融・プロフェッショナル分野の保険、サイバー保険における料率の緩和傾向は、顧客にとって好ましい展開ですが、グローバル市場の他の分野、特に米国の賠償責任保険における課題は深刻です。Marshは、顧客がコストを適切に管理し、バランスシートを健全に保ちながら、進化する市場環境に対応できるよう支援することに全力を尽くします」
マーシュについて
マーシュはマーシュ・マクレナン(NYSE: MMC)の一員であり、世界有数の保険仲介およびリスクアドバイザーです。マーシュ・マクレナンは、リスク、戦略、人的資本の領域におけるグローバルリーダーであり、マーシュ、ガイ・カーペンター、マーサー、オリバー・ワイマンの4つのビジネスを通じて、世界130ヵ国にわたるクライアント企業にサービスを提供しています。マーシュ・マクレナンは、年間総収入240億米ドル超、総勢約90,000名以上のスタッフを擁し、未来への確かな視点を通じて、ビジネスを成功へと導くサポートをしています。詳細についてはmarsh.com、あるいはLinkedIn、X をご覧ください。