高インフレ、景気後退、地政学的紛争などにより世界的な不確実性が高まる中、特に大きな影響を受けているのが海運業界 です。荷主企業やフォワーダーは、港湾の混雑や航路変更、航海の長期化、サプライヤー網の変化をはじめ、業務・財務面にわたる複雑なリスクに直面しています。
直近のホルムズ海峡、紅海、ペルシア湾を運航する船舶の戦争保険料率は、それまでの船体保険金額の約0.25%から1%~1.5%へ高騰しています¹。仮に船体保険金額が1億米ドルの貨物船であれば、1航海あたり少なくとも100万米ドルの追加コストに繋がります。さらに、保険会社は「48時間/72時間の戦争危険解約条項」を発動しており、補償内容および保険料が短期間のうちに変更される可能性があります²。
貿易政策の転換を受けて市場間の負担配分が見直され 、地域間の貿易パートナーが優遇される中、貿易環境の変動はさらに高まると予測されます。こうした変化は企業の多角化戦略を加速させ、グローバルなサプライチェーン構造を再構築する動きにつながっています。
詳細はこちら:『港湾の混雑と異常気象:海上保険で輸送の遅延リスクに備える 』(英語)
前述の複雑なリスク環境に対処するために、マーシュは独自のSentriskプラットフォームを提供しています。同プラットフォームは貴社のバリューチェーンを横断して現行の課税/関税 水準を詳細に分析し、各サプライヤーへの依存度を可視化します。
シナリオモデリングと財務ストレステストを実施することで、潜在的な事業中断リスクを洗い出し、その影響度を評価します。この優れたSentriskプラットフォームを活用すれば、供給ルートを最適化して代替となるサプライヤーを評価し、自社に有利な条件で交渉することも可能です。リアルタイムでモニタリング可能な環境を構築することで、各企業はタイムリーに戦略的な意思決定を行い、レジリエンスの向上や利益率の維持を達成しながら、刻々と変化するリスク環境の最前線で適切な対策を講じやすくなります。
マーシュはアジア全域の主要な荷主やフォワーダー、物流業者と緊密に連携し、変化の激しい貿易環境下で複雑に絡み合うリスクに対処しています。マーシュ独自のAI活用型プラットフォーム「Sentrisk」のほか、海上・貨物・物流面で培った豊富な専門性を活かし、アジア企業が課税/関税リスクへのエクスポージャー水準を見極めて保険戦略を最適化するための支援を行うだけでなく、サプライチェーン内のレジリエンスを改善して事業の継続性を高めるお手伝いもしています。貿易中断保険や戦争保険・ストライキ保険 などの革新的な保険ソリューションをはじめ、豊富な保険種目と支援実績を兼ね備えており、刻々と変わる貨物リスクに対して適切に対処することが可能です。