蓄電池システム(Battery energy storage systems / 以下BESS)は、再生可能エネルギー源の効率化と供給の安定化において極めて重要な役割を担っています。BESSに関するマーシュの提供サービスおよび必要なリスクマネジメントをご紹介します。
日本において蓄電池システム(BESS)は「S+3E *」の観点で非常に重要な位置づけとして促進が進められています。
*S+3E : 安全性(Safety)を前提に、安定供給(Energy Security)、経済効率性(Economic Efficiency)、環境適合underwriting capacity.(Environment)を同時に実現する政策
マーシュが提供するサービス
アジアを代表するブローカーとして、BESSに対する2億米ドルの再保険ファシリティを有しています。
事前に交渉済みの補償条件に基づき、必要な情報提供を条件としてシームレスな保険見積もりと補償確認が可能です。
リスク評価分析を活用し、リスクおよび発生した損害を管理するための包括的なコスト(トータルリスクコスト: Total Cost of Risk /TCOR)を最適化し、保険マーケットにおける良い条件を実現します。
満足いただける保険の内容とするためにも、保険会社に対してアピール材料となるプロジェクトレジリエンスの強化、およびリスク軽減戦略に関するアドバイスを提供します。
アジア太平洋地域のBESS市場は2027年までに年率15%以上成長すると予測されていますが、以下のリスクマネジメントが必須です。
BESSに関する損害データは未だ限られておりますが、いくつかの市場では高額な保険金請求が発生しています。特に、2022年に大規模なエネルギー貯蔵プラントで火災が発生した 中国の事例 や、2020年に大規模なBESS施設で大規模な火災が発生した 韓国の事例 では、保険会社はBESSに関連する潜在的なリスクを考慮し、保険引受能力の拡大、保険料の設定、および保険契約条件の決定において慎重な姿勢をとっています。
ニッケル・マンガン・コバルト(NMC)電池を利用する台湾のBESS事業者は、熱暴走による火災などのリスクや懸念される損害履歴を理由に、高額な保険料や限られた補償範囲に直面していました。その結果、同社は無保険で事業を運営しており、多大な財務リスクにさらされていました。
マーシュの専門チームはグローバルな保険ネットワークを活用し、同社の保険加入の実現を成功させました。この戦略的アプローチでは、顧客の免責金額を引き上げるとともに、同社の堅固なリスク管理体制を強調しました。これにより、顧客の財務的リスクを軽減しただけでなく、業界基準への準拠も確保し、施設がより高い信頼性と安全性を保ちながら運営できるようになりました。
マーシュの再生可能エネルギーチームは、アジア最大規模であるだけでなく、25GWを超えるプロジェクトの実績を誇り、最も豊富な経験を有するチームのひとつです。再エネ分野に特化したリスクエンジニアリングの専門家を擁しており、リスク管理サポートを万全に提供できる体制を整えています。
また、エネルギー・電力分野を専門とする当社のクレーム処理担当者は、事前に合意済みの再保険会社と緊密に連携し、正当な保険金請求については迅速な支払いを実現しています。
3 https://commoplast.com/news/details/10771/
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