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リスクのバタフライエフェクト:アジアにおける相互連関リスク

中国、香港特別行政区(以下、香港)、日本、シンガポールなどアジアの国々では、貿易やサイバーリスク、労働力、気候変動、インフラに関する課題など、さまざまなリスクが相互に結びつき、影響し合っています。ビジネスリーダーは、どのようにリスク対応の優先順位や影響度合いを把握し、確信をもって対処ができるでしょうか?

Marsh and Economist Enterprise レポート:アジアにおける相互連関リスク

マーシュでは、リスクを連続的なものではなく相互に関連するものと捉えています。複数の事業領域で同時に発生し得る脅威の網。それは市場や業界、組織を越えて影響が増幅する恐れがあり、大きなビジネス判断と断固たるリーダーシップが求められます。 

あらゆるものが高度に相互接続された現代では、貿易問題、法規制の変更、サイバー脅威、人手不足といった要因が重なり合い、局所的な混乱が急速に全体的な問題へと拡大する可能性があります。 

こうした背景から、マーシュはエコノミストと共に「リスクのバタフライエフェクト」を作成しました。本レポートでは、アジアの主要国・地域で最も強いリスクのつながりを明らかにすると共に、ビジネスリーダーがレジリエンスを高め、複数のビジネスリスクに同時に備えるための方法を探っていきます。

中国、香港、日本、シンガポールのビジネスリーダーにとって、どのリスクのつながりが最も重要なのでしょうか?

中国

中国のリスクプロファイルは、政策の変動、貿易の混乱、財政的圧力によって形成されています。複数のハイリスク要因、例えば対外貿易、政治的安定、マクロ経済リスクなどが複雑な相関ネットワークを形成していますが、中でも「政治的安定」と「税制政策リスク」の組み合わせが最も密接な相互関連性を示しています。

香港

香港におけるリスク情勢は、法制度の変動、労働市場の逼迫、サイバーセキュリティという要因によって形成されています。最も強い関連性を示すのは、「法規制リスク」と「労働市場リスク」の間、次いで「政治的安定」と「安全保障」および「金融リスク」との結びつきです。

日本

日本の主な脆弱性は、ガバナンス、セキュリティ、インフラです。中でもサイバーセキュリティと自然災害に対するインフラの脆弱性が主な要因となっており、国家の対応能力とレジリエンスが試されています。

シンガポール

シンガポールは、システム的な脆弱性が最も低い国と言えます。主な脆弱性である「労働市場リスク」は概ね自己完結的で、他のリスクへの波及範囲は限定的です。また、最も相関性の高いリスクを見ると、個々のリスク自体のスコアは低くなっています。

*相関性の高いリスク = 相関係数0.6以上 

*リングの数は、相関性の高いリスクの数を表します。

"レジリエンスとは、リスクを個別に管理することではありません。それらがどのように結びついているかを理解することにあります。相関性が変化する中で、いち早く適応する企業は、単に変化を耐え抜くだけでなく、確信を持って次の局面をリードできる存在になるでしょう。"

David Jacob、CEO、Marsh Asia

マーシュは、インサイトを行動へと導きます。リスク、戦略、人材の分野において、組織が変化を予測し、レジリエンスを強化し、好機を捉えるお手伝いをします。相互にリスクが結びつく世界で、確信を持って行動いただくために我々の知見をご活用ください。

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